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If you were stolen in Guam
海外旅行保険「携行品損害」請求方法や注意点 | グアムで盗難されたら
グアム旅行で盗難に遭い、加入していた海外旅行保険のお世話になりました。携行品損害の請求方法と注意点を体験談をベースに解説します。事故証明書が用意できず、不安がありましたが、無事保険金が支払われました。
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グアムでサングラスを盗まれた
グアム旅行中、某ホテルプールサイドにてプラダのサングラスを盗まれました。
以前にTギャラリアグアムで購入した商品ですが、現地店舗で改めて確認したら、全く同じ商品が未だに300ドル弱で販売されておりショックでした。
※ちなみに、そのサングラスというのは、グアム土産についてまとめた下記の記事でも紹介している商品だったりします。
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ダメ元で、ホテルのフロントに忘れ物として届けられていないか複数回確認はしたのですが、毎度「サングラス?バットマンの絵付きのヤツならあるよ~」「プラダのはないよ。ソーリー」といった解答で、淡い期待は儚く散りました。
ガックリと肩を落とし帰国(←大げさ)。しかし、自宅でスーツケースの荷物を片しているとき、ハッと気づきました。自分が海外旅行保険に加入していたということに。
海外旅行保険「携行品損害」請求時の注意点
盗難に遭った場合に請求できる保険金の種類は「携行品損害補償」となります。
携行品(けいこうひん)というのはあまり聞きなれない言葉ですが、国語辞典的に言うと「身につけて持っていくもの」のことです。
また、海外旅行保険でも「携行品損害」が付帯していない保険だと、盗難の補償が受けられません。加入時は注意しましょう。
以下、携行品損害の保険金を請求する前に知っておくべきことをまとめました
「置忘れ」や「紛失」は保険対象外
海外で物を失くすこと自体は珍しい出来事ではないので、「置忘れ」や「紛失」について気になる方は多いと思いますが、保険の世界では基本的に自分の過失によるものは保険金対象外となります。
携行品損害補償では「盗難」「破損」など、偶然な事故により損害を受けた場合は保険金の対象となりますが、「置き忘れ」「紛失」など、自分に過失がある場合は保険金は受けられません。
「置き忘れ」とは、物をどこかに置いたまま、持ってくるのを忘れたということ。「紛失」とは、物がまぎれてなくなり、なくした経緯が不明ということ。両方、本人の過失とみなされてしまいます。
例えば、グアムの島内観光で各所を巡り、ホテルについたらスマホが無くなっていた。どこで失くしたかもわからないといったケース。
また、「置き引き」とは、持ち主が忘れておらず置いておいただけの物を、持ち主が目を離した隙に盗む犯罪行為です。しかし、物を置いた状態でその場を離れていた場合は、自己管理が不十分とみなされ保険金対象外となってしまうようです。
フードコートの席確保のため、バッグを席に置きっぱに。注文にしに行っている間に盗まれたといったケースはNG対象でしょう。
購入額全額が戻ってくるとはかぎらない
携行品損害の補償金額は減価償却によって決まります。
カメラやスマホなどの電子機器でイメージするとわかりやすいと思いますが、保険金は購入時の価格ではなく時価で算定されます。時価は購入時の価格から期間の経過に応じた価値の減耗分を差し引いた金額になります。
つまり、購入して間もない物であれば満額保証される可能性があり、年代物だとゼロ円になってしまう可能性も。
また、携行品損害保険金額には上限があり、1品あたり10万円となっています。高額商品には特に注意が必要です。
携行品損害を請求できない物がある
盗難に遭っても携行品損害の補償対象外となるものがあります。
保険会社により支払い対象外となる品目が異なることがあるため、詳細は自身が加入する海外旅行保険にてチェックする必要がありますが、代表的な物は以下の通り。
- 現金
- クレジットカード
- サーフィン等のスポーツの用具
- コンタクトレンズ
- 義歯、義肢
お財布が入ったハンドバッグをひったくられた場合、「ハンドバッグ」「財布」は補償対象となりますが、財布の中身はまでは返ってこないということです。
保険金詐欺と間違われたらNG
海外旅行保険を悪用する詐欺行為を防止するため、保険会社は目を光らせています。携行品損害においては、例えば、そもそも所有していない物品を盗られたと申告し、保険金をせしめ取ろうとする行為がそれに該当します。
虚偽の申告をするなどの詐欺行為がNGなのは言うまでもありませんが、保険金詐欺と間違われないようクリーンな行動をとることも大切です。
海外旅行保険「携行品損害」の請求方法の流れ
携行品損害請求の注意点について分かったところで、実際の保険金請求方法について、自身の体験談をベースに解説いたします。
私が利用している海外旅行保険は、t@bihoたびほ(ジェイアイ傷害火災保険)ですので、各保険会社によって多少の違いはあるかと思います。
※グアム旅行の海外旅行保険については、下記にもまとめてあります。興味のある方はチェックしてみてください。
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保険金請求の大まかな流れは以下の通り。
基本的に案内に従い手続きを進めるだけなので、特に難しいことはありません。
- 保険会社に連絡
- 書類の発送
- 保険金の振り込み
保険会社に連絡
事故受付フォームによる申請
グアムでは気が動転しており、日本に帰ってから「自分、海外旅行保険に入ってた」と気がついた話は先に申し上げた通りです。
希望が見えた矢先、保険の詳細に目を通してみると、保険金請求には「事故証明書(ポリスレポート)」なる書類が必要で、証明書を受け取るにはグアム現地にて初動のアクションを起こす必要があったことを悟りました。
再びお先真っ暗となりかけましたが、さらに調べてみたところ、状況により事故証明書取得が難しかった場合は考慮されることもあるとの情報を得たので、希望を捨てずに手続きを進めることにしました。
保険会社への連絡はネットで完結するようになっているのですが、上記の心配事から念のため電話をかけてみました。すると、出だしから「ネットで手続きください」と指示されたため、深い話はせずに、保険会社の事故受付フォームに必要事項を記入する形で申請を完了させました。
盗難事故の詳細を申告
後日、「サングラスの盗難事故の詳細について報告ください」との案内があり、メールにある複数の質問事項に回答する形で事情徴収?となりました。
私の場合、置き引きに近いケースではありましたが、サングラスは肌身離さず持っていたこと、一瞬目が離れてしまった状況について考慮をいただき、補償対象事故として手続きを進めてもらえることになりました(ただし、最終的な可否は提出書類確認後とのこと)。
気がつくと品物がなくなっていた場合などは、自己管理が不十分だったと判断され、話の内容如何によっては補償対象外になってしまうかもしれませんね。
必要書類の提出
案内された提出書類をそろえ、郵送します。
海外旅行保険金請求書
事故受付フォームにて申請した内容が反映された書類が届きました。追記入、署名、捺印をして完成させます。返信用封筒も添付されています。
事故証明書(ポリスレポート)
今回は、事故証明書(ポリスレポート)がありません。証明書を提出できない場合は、その理由について海外旅行保険金請求書に記入する項目があり、この項目を利用する次第となりました。例えば、飛行機時間の都合等で現地警察に行かれなかった場合はその旨を申告します。
購入時価格・購入先を示す書類
領収書・保証書等原本の提出を求められます。
レシート、商品の保証書、カード利用明細書、通販の購入履歴のプリントアウトなど。領収書・保証書等原本があれば完璧ですが、なければ商品取扱説明書の提出も無効ではありません。
私の場合は、Tギャラリアグアムで現金で購入したことを覚えています。しかし、レシートは既に処分してしまったようで、家の書類を捜索しても見つかりませんでした。サングラス専用のケースと外箱は盗難されていなかったので、一縷の望みをかけ中身を確認したところ、保証書はなく商品取扱説明書だけは見つかりました。
そんな訳で唯一見つけることができた商品取扱説明書の現物を提出しました。
パスポートのコピー
パスポートの「顔写真のページ」と「日本出入国スタンプ欄のページ」のコピーが必要になります。
ただ、最近の空港で取り入れられている顔認証ゲートに通された場合、パスポートの出入国のスタンプがない状態になります。その場合は、往復航空券半券コピーやEチケットお客様控えコピーでOKとのことでした。
その他保険会社が求める書類
提出の時点では、特に何も求められていませんでした。
ただ、今回領収証ズバリを提出できなかったことから、盗難されたものを私が実際に持っていたという証明が弱いのではないかと考えました。
そこで、「サングラス専用のケース」「外箱」「身分証明書」の3点を一緒に写した写真プリントをせめてもの証拠として添付してみることにしました。身分証明書を一緒に写したのは、ネットで拾った画像と思われたくなかったからです。
後は、もし請求されたら提出できるように、自分が盗難されたサングラスを掛けている写真を探してピックアップだけしておきました(←結果的に請求されることはありませんでしたが)。
保険金の振り込み
数日後、メールとハガキにて「保険金支払いの案内」がきました。
金額は減価償却されておらず、当時の購入額(ドル)を直近のレートで換算された日本円が振り込まれており、後日代替のサングラス購入資金に充てることができました。
掛けてて良かった海外旅行保険!
カード付帯の海外旅行保険もチェック
もし海外で盗難に遭い、海外旅行保険に加入していなかったという場合でも、クレジットカードの中には海外旅行保険が付いているものがありますので、諦めるのはまだ早いです。
クレジットカードに付いている海外旅行保険には自動付帯と利用付帯の2種類があり、自動付帯であれば、カードを保有しているだけで保険が利用可能となっています。
自分で加入した海外旅行保険との違いは、クレジットカード自動付帯保険の携行品損害の場合、自己負担額(免責額)として数千円が設定されていることです。
ちなみに、私が加入した「t@bihoたびほ(ジェイアイ傷害火災保険)保険額」は2,940円。
カードについている無料保険の自己負担額(免責額)というのは、有料の海外旅行保険料に加入した時の金額と同じくらいの額が設定されているのかもしれません。
※グアムでおすすめのクレジットカードについては、下記にまとめてあります。良かったら参考になさってください。
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最後に
グアムで初盗難&初保険金請求案件。想定外のアクシデントで周囲周到に立ち回ることができませんでしたが、保険金が無事おりて大変助かりました。
グアムで盗難事故に遭った場合のマニュアル的な対応としては「現地で保険会社に連絡し指示を仰ぐ」「警察に届け出てポリスレポート取得」がポイントとなります。もしポリスに行く場合は、自分たちだけでは不安なので、ツアーで利用した旅行会社の方などに協力を仰ぐことになるのかもしれません。